相続でマンション売却が正解かどうか2つのチェックポイント

相続が決まったら売却するのが最適

マンションを相続する場合は、家族間のトラブルが少ないため売却が最適な判断と言えます。

その理由は、日本人の遺産は不動産がほとんどです。しかし不動産は現金のように簡単に分配できません。

たとえば長男が3,000万円のマンション、次男には500万円の現金を相続したとしましょう。あきらかに不公平ですよね。もちろん次男も相続の時は納得しています。

しかし数年後に子どもが大きくなって、教育費などが必要になってくると、自分は少ししか財産をもらってないと思うようになるものなんです。

またマンションのような不動産であったとしても、相続税は現金で払う必要があります。

このような分配の手間や現金を準備する手間を考えると、マンションを相続した場合には、売却して現金化してしまった方が、分配も納税も速やかに行うことができるため、最適な判断と言えるでしょう。

相続が決まった場合の選択肢には何がある?

身内の誰かが亡くなって、マンションを相続することが決まった場合の選択肢には、どのようなものがあるのでしょうか?相続が決まった場合の選択肢には以下の3つがあります。

・マンションをそのまま所有し続ける
・マンションを運用して家賃収入を得る
・マンションを売却して現金に換える

それぞれの具体的な内容と、メリットとデメリットについて見ていきましょう。

そのまま所有し続ける

1つ目の選択肢は、相続によって所有権の一部を手に入れた後もそのままマンションとして所有し続けるという方法です。

マンションを所有し続けることのメリットとして、資産として手元に残しておくことができるということが挙げられます。また、普段は違う場所に住んでいるものの、相続をきっかけにそのマンションに引っ越して住みたい場合には、所有し続けていた方が良いと言えるでしょう。

マンションを所有し続けることのデメリットとして、所有し続ける場合には、マンションに住んでいる、住んでいないに関わらず、相続したマンションの管理費や修繕積立金、固定資産税などの諸費用を相続分に応じて負担しなければならないということが挙げられます。

また、相続人が複数人いるにもかかわらず、自分が独占して居住する場合は、他の相続人の居住する権利を侵害していることになるため、トラブルを防ぐための対策が必要になります。自分の意志だけでマンションを自由に使用することができないのが不便と言えるでしょう。

運用して家賃収入を得る

2つ目の選択肢として考えられるのは、相続によって所有権の一部を手に入れた後もそのままマンションとして所有し続けながら、運用することによって家賃収入を得るという方法です。

マンションを運用して家賃収入を得ることのメリットとして、マンションをそのまま所有し続ける場合と同様、資産として手元に残しておくことができるほか、所有し続ける場合のデメリットであったマンションの管理費や修繕積立金、固定資産税などの諸費用を家賃収入で補うことができることが挙げられます。

マンションを運用して家賃収入を得ることのデメリットとして、相続人が複数人いる場合は、勝手に自分だけの意見でマンションを運用することができないということが挙げられます。

相続人には、それぞれの持ち分に応じてマンションに対する決定権を持っているため、単独でマンションの運用を行うことができません。また、マンションを運用することについて承諾を得たとしても、家賃収入を独り占めすることができず、話し合いを必要とするなど、何かと手間がかかってしまいます。

周囲からの理解を得ることができないまま運用を行いたい場合には、周囲の持ち分を買い取って、マンションを全て自分の物にしてから運用するしかないと言えるでしょう。

売却して現金に換える

3つ目は、売却して現金にする方法です。

マンションを売却して現金に換えてしまうことのメリットとして、マンションをそのまま所有し続けていた際に生じていたマンションの管理費や修繕積立金、固定資産税といった諸費用を負担しなくて済むようになるということが挙げられます。

また、売却してしまうことによって不動産を現金に換えることができるため、それぞれの持ち分に合わせて分割しやすくなるほか、マンションの今後について相続人同士で話し合う手間を省くことができるというのも大きなメリットと言えるでしょう。

マンションを売却して現金に換えてしまうことのデメリットとして、中古マンションと言っても売却価格が高くなるため、すぐに買い手が見つかるわけではないということが挙げられます。

相続したマンションは、現金を受け取ったわけではないにもかかわらず、現金でマンションの資産価値に対する相続税を納めなければなりません。現金が手元にない場合は、マンションを売却して得た現金を利用しますが、すぐに買い手が見つかるわけではないため、場合によっては市場価格よりも安く売却しなければなりません。

また、売却に関しても、一人で決定できるわけではなく、相続人全員で話し合って決めなければならないため、話し合いに時間がかかってしまうと、売却のタイミングを逃してしまう可能性があることも大きなデメリットと言えるでしょう。

売却が必要かのチェックポイント

相続によってマンションの所有権を得たからと言って、全員にとってマンションを売却することが最適な判断ということはできません。例えば、以下のようなチェックポイントに該当する場合には、マンションを売却せずにそのまま所有しておくことも1つの選択肢と言えます。

・残しておく価値が物件にあるか
・相続税を現金で払うことができるか

それぞれのチェックポイントについて見ていきましょう。

残しておく価値が物件にあるのかどうか

築年数がかなり経過していて、そのうち建て直す必要があるようなマンションを相続した場合には、所有し続けていても、建て直し費用などの負担が生じてしまうため、資産価値があるどころかお荷物になってしまう可能性が高いと言えます。

しかし、まだ築年数が浅いマンションの場合は、まだまだ資産価値があるため、今すぐ売却しなくても一時的に運用したり、自分が住んだりなどの売却以外の使い道の可能性が十分残っているため、残しておく価値があると言えるでしょう。

相続税を現金で払うことができるか

マンションを相続する場合に最も厄介なのが相続税の支払いです。相続税とは、身内などが亡くなってしまった場合に、相続した遺産に対して課税される税金ですが、相続するものが不動産のような現金とは異なる場合でも、現金で納めなければなりません。

そのため、自分の持ち分の相続税を現金で支払うことができる場合には、わざわざマンションを売却する必要がないと言えます。しかし、マンションを相続しているのが複数人いる場合は、それぞれが相続税を現金で支払うことができるかどうかが関係してきます。

もし、一人でもマンションの相続税を支払うことができない場合には、マンションを売却して相続税を支払うか、もしくは誰かが支払うことができない人の相続税を支払う代わりに相続を放棄させるといった複雑な手続きが必要になる可能性があるため注意しなければなりません。

相続人が自分1人の場合には問題ありませんが、相続人が複数であることがほとんどであるため、マンションを相続によって手に入れた場合は、後々の煩わしさをなくすためにも早めに売却してしまった方が良いと言えるでしょう。

売却する場合には一括査定がおすすめ

相続によって手に入れたマンションを売却する場合には、相続税のこともあるため早く売却する必要があります。しかし、早く売却したいからと言って足元を見られてしまうと、市場価格よりも低く取引されてしまうため損をしてしまう可能性があります。

そこで、なるべく早く、なるべく高くマンションを売却する方法として登場するのが、マンションの一括査定という方法です。マンションの一括査定とはどのような方法なのでしょうか?

一括査定とは

通常は不動産会社1社1社から相見積もりを取って、査定額が高かった不動産会社を中心に、どこに依頼するか絞っていくのが一般的です。しかし、この方法を利用する場合には、1社1社に足を運んで、資料を見せていく必要があるため、効率の良い方法とは言えません。

一括査定では、インターネットのサイト上に売却したいマンションの情報を入力するだけで、一括査定サイトに登録している複数の不動産会社から、一括で見積もりを受けることができるというサービスです。1回の登録で複数の不動産会社から相見積もりを取ることができるため、通常よりも時間を大幅に節約することができます。

主な一括査定サイトは以下の通りです。

・HOME4U
・すまいValue
・HOME’S
・Re Guide
・イエイ

一括査定サイトの中には最近サービスを提供し始めた企業から、老舗の企業まで数多く存在しています。例えば、HOME4Uは2001年からサービスを提供している最も古い一括査定サイトですが、NTTグループの運営であることから、実績のある大企業という安心感があると言えるでしょう。

逆に、すまいValueは2016年からサービスを提供している新しい企業ですが、サービス開始からの年数は短いものの、提携している不動産会社6社は全て大手不動産会社であるという特徴があります。大手不動産会社は、取引のネットワークが広いことからより効率良く取引が成立することが期待できるでしょう。

サービスを開始してからの年数(実績)、提携している不動産会社の数、地方に強いのか都会に強いのかといったように、各一括査定サイトによってそれぞれ強みが異なっているため、しっかりと自分に合った一括査定を選ぶようにしましょう。

相続時はまず売却することから検討

複数の相続人でマンションを相続した場合は、それぞれの持ち分に合わせて相続税や固定資産税、管理費や修繕積立金などの諸費用の負担が生じることや複数人での管理が手間になることを考慮すると、チェックポイントに該当しない限りは、まず売却を前提に進めていくことが良いと言えるでしょう。

売却を行う場合には、相続税の支払いが迫ってくるため、速やかにかつなるべく高値で売れるように進めていく必要があることから、速やかに相見積もりを取ることができる一括査定サイトを利用することをおすすめします。

一括査定サイトでは、1回マンションの情報を入力するだけで複数社から一括で見積もりを受けることができるため、効率良く相見積もりを取ることができます。査定額が高くかつ実績が豊富な不動産会社に依頼することで、効率良くマンションを売却しましょう。